フリーのActioScript開発環境「FlashDevelop」ってのがあるんですが、
コイツが非常に便利です。
コード補完は当然のこと、プロジェクト管理とか、
fcshを使ったビルドとか、充分な機能がついてます。
そこで、今回はこのFlashDevelopを使って、
Adobe AIR用のアプリを試しに動かしてみるところまでを
やってみたいと思います。
■準備
まず、
FlashDevelop.orgから、
FlashDevelop 3.0.0.0Beta2をダウンロードして、
インストールしましょう。
ダウンロードは、「Releases」→ 「FlashDevelop 3.0.0 Beta2 released」からです。
インストールはダブルクリックで。
インストールしたら、早速起動しましょう。
起動したら、まずはFlex SDKの位置を設定します。
FlashDevelop上で、「
F10キー」を押して、
設定ダイアログを出します。
で、右下にある「
Plugins..」ボタンを押して、
プラグインの設定ダイアログを出します。
次に、右側の「
AS3Context」を選択し、
「
Settings...」ボタンを押します。
そして出てくるダイアログの、「
Flex 2 SDK Location」の値を、
Flex 3 SDKのルートパスに設定します。
FlashDevelopができた時にはまだFlex 2だったので、
オプションの名前はFlex 2 SDKですが、気にする必要はありません。
■日本語化
FlashDevelopは、初期状態だと日本語を扱えません。
編集どころか、表示も無理です。
なので設定を変更して、日本語表示を可能にしましょう。
まず、
F10で設定ダイアログを出します。
で、ダイアログ内の「その他」→「Default CodePage」を、
65001にします。
で、ダイアログをCloseします。
ここまで来たら、FlashDevelopを閉じます。
そして、FlashDevelopをインストールしたフォルダ以下の、
FirstRun¥Settings¥ScintillaNET.xmlを開きます。
で、
<value name="default-font">MS ゴシック</value>
てな感じで、デフォルトのフォント名を書き換えます。
これで、日本語表示/編集ができます。
■プロジェクト作成&設定
さて、FlashDevelopの準備ができたので、
次は実開発作業に入ります。
メニューの
「Project」→「New Project..」をクリックして、
新しいプロジェクトを作りましょう。
テンプレートは、
AS3 Default Project
がclassesフォルダとか作ってくれて便利ですかね。
で、プロジェクトが出来たら、プロジェクトのプロパティを開きます。
メニューの
「Project」→「Properties..」か、
Projectタブの、小さいウィンドウみたいな絵(1番右)をクリックして、
プロジェクトのプロパティダイアログを開き、以下の設定を行います。
- Output タブ
- Output Fileが、プロジェクト名.swfになっていることを確認します。
- Build タブ
- Post-Build Command Line以下に、
adl $(ProjectName).xml
と入力します。
- Compiler Options タブ
- 一番上の「Addtional Compiler Options」に、
+configname=air
と入力します。
で、ADF(アプリケーション定義ファイル)を自作します。
例えばこんな感じ。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<application xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/1.0.M4"
appId="アプリケーションID" version="アプリのバージョン">
<name>アプリの名前</name>
<publisher>作者</publisher>
<description>アプリの説明</description>
<copyright>著作権表示</copyright>
<rootContent
systemChrome="standard"
transparent ="false"
visible ="true">プロジェクト名.swf</rootContent>
</application>
で、コイツのファイル名を「
プロジェクト名.xml」にします。
Post-Build Command Lineでadlコマンドの引数にしたXMLファイル名ですね。
後は、ビルドボタン(灰色のギアみたいな奴)をクリックすると、
ビルド→AIRアプリ実行の流れになります。
実行ボタン(青い再生ボタン)をクリックすると、
SWFが再生されます。
何のことは無い、ビルド後のイベントを工夫するだけでした。